ⅤⅠⅠⅠⅠ 隠者は語る  タロットの宇宙より --抜粋

 ―― 私は道の終わりに到着したが、
 ―― そこでは思考を絶するものが深淵として現れる。


  ―― 私にできることと言えば、
  ―― すでに旅してきた道を見つめながら、
  ―― 後ろ向きに進むことのみだ。


 ―― 私は後ろへ一歩進むごとに、
 ―― 自分の前に一つの現実を形作ることになる。
 ―― 私はあらゆる拘束から自分自身を少しずつ解放した。


  ―― 私はもはや自分の思考に囚われることはない。
  ―― 自分の言葉が自分を定義づけることはない。
  ―― もはや自分が誰であるのかをわたしは知らない。


 ―― 私は自分自身について完全なる無知のまま生きる。
 ―― 光に到達するため、私は暗闇の中に自らを沈み込ませる。


  ―― 純粋な感謝。本質の認識こそが、私の知識の本質である。
  ―― 意志の道を辿って、私は最も高い頂に到達した。 
  ―― 今や私は光り輝く者であり、呼びかける者であり、
  ―― 希望する者である。


 ―― 二つの深淵の間で私はこれまでも待っていたが、
 ―― さらに待ち続けるだろう。
 ―― 私はもはや私自身では進むことも退くこともできない
 ―― 「あなた」がくる必要があるのだ。



  ―― 私は杯のように私の空虚を捧げるが、
  ―― それはその空虚が満たされるためである。
  ―― 私は自らを助けてきた。
  ―― だから今度は「あなた」がわたしを助けるのだ。

 

             ―― 部分は引用抜粋





隠者はいよいよ、足を進めようとしている。
思考を絶する深淵
それは「無」の世界。


隠者は知識のシンボルであるランタンを掲げ、
歩んできた道を照らす。


それは、同じように「ここ」を目指す求道者たちへの
道しるべでもあり、

また、いずれそれが過去を照らすしかないと知り、
手放すことになる「知識」の象徴でもある。

思考を絶する深淵には、知識は無用である。

すべてを知ったとき、すべての知は「無」であり、
自分が「無知」であったことを知る悲しみ。

人間隠者の危機である。



それでも隠者は後ろ向きのまま、前へと進む。
計り知れない暗黒の大いなる全てに、
人間隠者を沈み込ませ、
そこに在る深淵とひとつとなるために。

それこそが、世俗の活動から
内なる求めへと自らを変化させる道なのだ


あなたの中の隠者も、「それ」の中で微かな光を掲げ、
あなたを待ち続けている。


あなたが「知」を捨て、
叡智と共に本当のあなたを知るときが来るのを。





今日もお越しいただきありがとうございます。


Have a good night!!





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