ⅩⅢ 名無しは語る  タロットの宇宙より --抜粋 

ⅩⅢ 名無し

―― 私はお前の内なる影、
―― 私はお前が現実と呼んでいる幻想の背後で
―― 笑っている影だ。
―― お前の一瞬一瞬の中に宝石のようにはめ込まれている私は、
―― お前の人生を分かち合うものである。


 ―― 私を認識できない気の触れた者たちは、
 ―― すべてを所有しているのが私であるということを知ることなく、
 ―― 様々なものへとしがみつく。


―― 永遠なる無常である私は、賢者たちの秘密である。

―― わたしを自分のものとするものは皆力強い精神となる。
―― わたしを否定するものたちは空しく逃れようとして、
―― 束の間というものが持つ喜びを失う。

 ―― 道の途中で私に出会うものは大人になる。
 ―― 彼らは自分たちが私に属することを知っている。
 ―― 私は彼らの困難、勝利、失敗、愛、失望、快楽、
 ―― 苦しみ、両親、子供たち、傲慢、幻想、富を貪る。
 ―― 私は一切のものを貪るのである。
 ―― わたしの貪欲に際限はない。
 ―― 私は神々ですら貪る。


―― しかし、神々の最後の者、真の神に対しては、
―― 私の内奥で仮面が分解されてしまうと、
―― 私は全く歯が立たなくなる。
―― その神の不在が現前していることに於いて、
―― 私は自分自身を死に至らしめる。


 ―― もしお前が物質的肉体を持たないのなら、
 ―― 私は存在しないだろう。
 ―― お前が純粋な精神となるとき、私は姿を消す。
 ―― 物質なしに私は存在しないのだ。


―― 私の究極の暗闇の中において、
―― 私はお前が神と呼ぶであろう語り得ない存在の目である。
―― 私はまた「彼」の意思でもある。
―― わたしのおかげで、お前は「彼」の下へと帰っていくのだ。


 ―― 私の中に入るときには純粋でなければならない。
 ―― すべてのものを一掃し、無関心でさえ排除するのだ。
 ―― 自分自身を消滅させるのだ。
 ―― お前が消え去って初めて、神は現れるのだ。



―― 私に眼差しを向けることで、
―― お前は最終的に生とは奇蹟であったと
―― 理解することになるだろう。


 ―― あきらめる人は理解し、私の餌食になることを受け入れ、
 ―― やすやすと自由と喜びの中で生きる。
 ―― 私の内部で消滅せよ、ついには全体そのものとなるために。


              ――  部分は抜粋




名無しと呼ばれるこのアルカナは、
私たちを大いなる全てに返すべくそこに在る。

大いなる全て、無、空、神。

わたし達はわたし達が、何者で在り何者でないかを知るときに、
このアルカナの意味を理解するのだろう。


命。
名無しのアルカナは、後世
「DEATH」・「死にがみ」などと呼ばれることになるけれど、
死とは大いなる全てとの合一、統合、真の命に戻ることに他ならない。


この語りを読むと、東洋での悟りを思わずにはいられない。
真我、自我、起こりくる現象によって生かされている
私たちの命とは何か。
意識とは何か。


アレハンドロ氏はこのアルカナⅩⅢの語りの中で、
例えようもなく美しく詩っている。


抜粋にして、妙な形にしてしまい、
申し訳なく思わずにいられません。
(全部乗せて参照にしてもよいのかな??)


今日もお越しいただきありがとうございます。


Have a good night!!


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