タロットの宇宙に魅せられて 無番号 愚者②

一番最初に思い出すのは、子供のころ

まだ何の不可能性も知らない無垢な心のまま

何かがしたい、何かが欲しい、何かになりたいと

無心に願ったこと。

愚者は、そんな始まりではないかと思う。



大人になったら、ううん、大人じゃなくても

物心ついたら、言われる。   そんなことは

無理だ、不可能だ、あり得ないと一笑に付すようなことだ

我ながら大それたことを願ったものだ……。

でも、本当に?

それは誰が決めたの?

そう思わなかった? そんな不条理を感じなかった?

あんなこと言われなかったら…… 夢を追い続けていれば……と。



誰も言っていない。 ううん、

たとえ、誰かが言ったとしても、

それは

あなたが決めたのだ。

わたしが決めたのだ。



ある側面から透かして見た愚者には、

自分が叶えられないと信じてしまった夢を、まだ追う者への

羨望と、自分を慰めるためでしかない憐れみと、

悔しさがあふれる。

自分と、まだ見ぬ自分を信じ切れないまま生きていく無念、

とでもいうか。



ある側面から見た愚者には、

嘲笑と罵倒に耐え、怖れを乗り越えた者の

晴れやかさと、すべての物への慈しみが感じられる。

自分を裏切らなかった、自分への愛を貫いた自信。

大いなる愛への信頼。








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